切削工具メーカー「ワルター(WALTER)」の魅力とは? おすすめ商品と併せて解説

切削工具メーカー「ワルター(WALTER)」の魅力とは? おすすめ商品と併せて解説

金属加工に必要不可欠な切削工具。工具を製造・販売している企業は多くありますが、その中で世界的に有名なのが「ワルター社(WALTER)」です。具体的に、どのようなメーカーなのでしょうか。

ここでは、ワルター社の概要や製品の魅力、さくさくで取り扱っているワルター社の製品についてご紹介します。

■ワルター(WALTER)とは

ワルター社(WALTER)は、1919年にドイツのデュッセルドルフで創業した、金属加工の世界的なリーディングカンパニーです。1927年には世界初の超硬切削工具の開発、1953年には世界初の全自動工具研削盤の発売など、業界をけん引してきました。
現在も、世界80を超える国と地域で、工具やそれに伴うサービスを提供し続けています。

■ワルター(WALTER)社の特徴

ワルター社製の工具は、どのような理由から世界的に評価されているのでしょうか。ワルター社や、発売している工具の特徴をご紹介します。

・高い品質の追及

ワルター社の主力製品は、旋削や穴あけ、ねじ切り、ミーリングなど、多岐に渡る精密切削工具です。そのすべてで高い品質を追求しているのが特徴で、日々製品を改良し、より良い工具の開発を続けています。

・幅広い製品のレパートリー

ワルター社では、約45,000アイテムにものぼる幅広いレパートリーの工具を販売しています。加工に適した切削工具を見つけることができるでしょう。

また、切削工具の販売だけでなく、リコンディショニング(再研磨・再コーティング)や技術トレーニング、産業分野ごとにカスタムソリューションの提供など、各種の包括的なサービスを展開しています。

■さくさくで取り扱っているワルター(WALTER)製商品

さくさくECでは、ワルター社製の工具を数多く取り扱っています。ここからは、さくさくECで購入可能なワルター製品とその特徴をご紹介します。

・Supreme DC175

ステンレス系および難削材用途に適した超硬ドリルです。工具材種は耐摩耗性に優れるTiAlSiN ベースのWJ30RZ(完全コーティング)およびWJ30RY(先端ポイントコーティング)で、切り屑排出を最適化し、構成刃先の形成を抑えています。
寸法8×Dcのフルート部はポリッシュ仕上げとなっていて、深穴加工時の切り屑排出性も備えています。

また、クーラントを切れ刃の近くに配置するワルター独自の精密クーラントを採用。クーラントを的確に供給することで、工具寿命を従来の超硬ドリルより約30%延長しています。
⇒DC175

・G4011・G4041

G4011 は溝入れ/横引き旋削加工の汎用ツールホルダ、G4041 はビビリの発生が少ない溝入れ/突っ切り加工用の強化型突っ切りブレードです。
G4011のシャンク寸法は25×25mmで、チップ幅は2.0、2.5、3.0mmの3種類となっています。最大溝入れ深さはワーク径制限のないタイプで10mm、Φ35までのワークに対応する下あご部強化型の場合は17.5mmとなっていて、幅広い加工に対応する汎用工具です。

いずれのタイプも、上下両面から操作可能な「Torx Plus クランプスクリュー」を搭載。逆バイト位置でもチップ交換が容易です。
⇒G4011
⇒G4041

・T2710

短ねじ加工に最適な、複数刃列仕様のチップ式ねじ切りカッターです。切れ刃を短く最適な間隔で搭載し、複数の切れ刃がねじ山を同時に加工することで、短ねじの高速加工を実現しています。
また、チップブレーカー付きの刃形状を採用して、スムーズで良好な品質の加工と長い工具寿命を両立している点も特徴です。穴あたりの加工コストの削減に寄与します。

呼び径20mm以上のねじ穴において、鉄系やステンレス系、硬度55HRCまでの高硬度材など、汎用的に使用可能です。
⇒T2710

・タイガーテックゴールド 鉄系ワーク向け旋削チップ

タイガーテックゴールド(Tigertec Gold)コーティングを施し工具寿命を延長した、鉄系ワーク向けの旋削チップです。複層MT-TiCN構造により、高い靭性を誇ります。
また、用途ごとに3種類のチップ材種から選択できます。

【WPP10G】
連続切削および軽断続切削に高い耐摩耗性を発揮します。P10相当の鉄系ワークの加工に最適です。
⇒WPP10G

【WPP20G】
長い工具寿命と信頼性で、幅広い用途に使える汎用性に優れたチップです。P20相当の鉄系ワークに適しています。
⇒WPP20G

【WPP30G】
断続切削や不安定なワークなどに対応できる高靭性材種です。主な用途はP30相当の鉄系ワークですが、ステンレス鋼や鋳鉄系にも対応可能です。
⇒WPP30G

・倣い旋削加工システム WL25

3コーナーを使えて経済的な、倣い旋削加工用のポジチップです。勝手や形状の異なる4種類のチップタイプを用意していますが、1つのホルダーで4種類すべてのチップを取り付け可能です。
ワルター独自の「Walter Turn WLポジロック機構」により、3箇所のロック面でチップを確実に保持します。

また、押し方向と引き方向への旋削が行え、両側の切れ刃を使用できる点も、コスト削減に寄与します。
⇒WL25(チップ)
⇒WL25(ホルダー)

■機能性が魅力のワルター(WALTER)製工具を活用しよう

世界初の超硬切削工具を開発したワルターは、現在に至るまで、工具の改良・開発を続けている世界的なメーカーです。高い機能性を誇るワルターの工具を、ぜひ使用してみてはいかがでしょうか。

さくさくではワルター以外にも多くのメーカー製工具を取り扱っています。取り扱いメーカーに関しては、以下のページもご確認ください。

⇒取り扱いメーカー一覧