超硬ロータリーバーのカットの種類とは? カットによる適合材質の違いも解説

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超硬ロータリーバーのカットの種類とは? カットによる適合材質の違いも解説

ハンドグラインダーやエアグラインダーなど、手動用回転工具に取り付けて使用する超硬ロータリーバーには、さまざまな刃形状やサイズ、刃型の種類があります。種類ごとに用途や得意とする加工形状が異なり、使い分けることで幅広い加工が可能です。
この記事では、超硬ロータリーバーのカット形状の種類や特徴、カットごとの適合材質についてご紹介します。

超硬ロータリーバーのカットの種類

超硬ロータリーバーの刃にある凹凸のパターンをカット(刃型)といい、大きく3種類に分けることができます。超硬ロータリーバーを選定する際は、種類ごとの特徴を押さえておくことが大切です。

・ダブル(綾目)

もっとも一般的なカット形状で、スタンダードと比較すると切削抵抗が小さいため、作業時にロータリーバーが小さく跳ねてしまうチャタリング(ビビリ)や、大きく跳ねてしまうタッピングが起こりにくいです。
グラインダーを抑える力の入れ方も難しくないため、広く使われています。切りくずの形状が粉状になり、目詰まりにしくいという点も特徴です。

荒目・標準目(中目)・細目などカット目の大きさに種類があり、カットの目が大きく刃数が少ないほど切削量が増えますが仕上げは荒くなり、目が細かいほど切削量が減り仕上げがよくなります。

・スタンダード(シングル目)

スタンダードは刃の切削量が多いため、短時間での作業が可能なカットです。ダブルと比較すると切削抵抗は大きくなるものの、加工面は良好です。排出される切りくずの形状は針状になります。

ダブルと同様に荒目・標準目(中目)・細目など目の粗さが数段階設定されているため、作業に適したものを使用することでより効率的な作業が行えます。

・アルミニウム(幅の広いシングル目)

アルミニウムカットの超硬ロータリーバーは、チップポケットが広くとられているのが特徴です。これにより、切りくずの排出性が高く目詰まりの発生を防いでいます。
名前の通り、アルミニウムをはじめとした軽金属の切削に適していて、硬度の低い非鉄金属の加工において作業効率の向上を図ることができます。

カットの目の粗さによる違い

超硬ロータリーバーのカットには、形状だけでなく目の粗さによる種類もあります。作業の目的や被削材の材質によって適した目の粗さが異なるため、それぞれの特徴や適した加工を把握したうえで選定することが重要です。

・ファインカット(細目)

もっとも微細な目のカットで、加工面を滑らかに仕上げる際に重宝します。切削量が少ないため作業に時間はかかりますが、少しずつ加工したい際に使いやすいです。
作業時に被削材への引っかかりが少ないためコントロールも容易ですが、切削熱による被削材や刃の焼けには注意が必要です。

・スタンダードカット(標準目・中目)

標準的な目の粗さで、切削する時間をある程度短縮できるほか、作業時のコントロールも容易です。荒くおおまかな作業から細かい形を出す際まで使えるため、幅広い用途で活躍します。

・コースカット(荒目)

もっとも目の粗いカットで、加工面が荒くなるものの作業性はよく、短時間で加工を進めることができます。チップポケットが大きいため、切りくずが長くなる粘りの強い被削材の加工にも適しています。
時間短縮のために途中までこのカットで加工を進め、表面のみ細目で滑らかに仕上げる方法が一般的です。

超硬ロータリーバーのカットによる適合材質の違い

超硬ロータリーバーは、カットの種類によって加工に適した被削材の材質も異なります。それぞれのカットが、どのような材質に対応しているのかご紹介します。

・ダブルに適した被削材の材質

ダブルカットの超硬ロータリーバーは、炭素鋼や合金鋼、ステンレス鋼など硬度の高い鋼材の加工に適していますが、銅やアルミなどの非鉄金属の加工には適していません。

【ダブルカットの適合材質】
・炭素鋼
・合金鋼
・耐熱鋼
・ステンレス鋼
・鋳鉄
・チタン合金
・溶接鋼

・スタンダードカットに適した被削材の材質

スタンダードカットの超硬ロータリーバーは、チタン合金のような難削材から樹脂類の加工まで幅広く対応できますが、アルミニウム合金や溶接鋼など極端に柔らかいものや硬いものは対象範囲外です。

【スタンダードカットの適合材質】
・炭素鋼
・合金鋼
・耐熱鋼
・ステンレス鋼
・鋳鉄
・銅
・青銅、黄銅
・マグネシウム合金
・チタン合金
・プラスチック

・アルミニウムカットに適した被削材の材質

アルミニウムカットの超硬ロータリーバーは、柔らかく粘りの強いアルミニウムや銅など非鉄金属の加工に適しています。また、チップポケットが広いため、切りくずが大きくなりがちなプラスチックなどの加工も行えますが、炭素鋼や鋳鉄のような鋼材加工には不向きです。

【アルミニウムカットの適合材質】
・銅
・青銅、黄銅
・マグネシウム合金
・アルミニウム
・アルミニウム合金
・プラスチック
・硬質ゴム

被削材に適したカットのロータリーバーを使うことが重要

超硬ロータリーバーは被削材の材質に適したカットの種類を使用することで、作業効率の向上や工具の長寿命化、良好な仕上げにつなげることができます。 粗目や標準目、細目など、粗さや刃形状の異なるロータリーバーを複数揃えておき、荒削りから仕上げまで作業の進捗状況に合わせて使い分けるのがおすすめです。

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