よろしくお願いします！早速ですが、髙島産業様の概要を教えて頂けますか。

本日はよろしくお願いいたします。弊社は明治45年（1912年）の創業以来、今日まで111年ブラシ製造を行っています。製品としてはミニブラシから大きなロールブラシまで様々な工業用ブラシ やそのブラシ技術を応用した専用機械の製造販売を行ってまいりました。ブラシは、「バリ取り」「表面処理」「研磨」「研削」「洗浄」等あらゆる分野で使用されており、 ものづくりに必要不可欠と言える工具です。

　

創業111年の歴史と海外展開

創業111年！長い歴史をお持ちなのですね！その御社の歴史を伺わせてください。

当社は1912年に現在本社のある東京都文京区大塚にて刷毛やブラシの製造を始めました。当時は官庁・病院・軍監督工場などで、ブラシの需要が増え、外国製ブラシからの切替が 主で有り、銃口の清掃用や軍の濾水機などに当社のブラシが使われたなど聞いています。その後、1948年に現社名の「髙島産業株式会社」として設立しました。 庄内には、本社工場が手狭になってきたことも有った1975年に移転し、「高島産業株式会社　庄内工場」として操業を開始いたしました。 以後、本社工場は営業本社としての位置づけとなり、製造は全て庄内工場で行っています。 また、営業面では会社創業100周年を迎えた2012年に、海外現地法人「天津弘莉高一商貿有限公司」を中国天津に設立し、中国並びにASEAN地区を主に、海外営業展開を加速させております。

ありがとうございます。この庄内工場についてご案内頂けますか?

工場見学！高品質な製品を創り出す秘訣とは

こちらの庄内工場の部門としては「研究開発」「設計」「ブラシ製造」「製鉄所様向けロールブラシ製造」「生産管理」「品質管理」「機械」「営業」が有り、 お客様のご要望にお応えし、開発・製造・納入までを一貫生産することで、高品質な製品をお客様にお届けできるよう努めています。

例を挙げると、営業部から注文を受ける生産管理部門では、すべての製品の生産計画を作成し、必要な部材手配と製造工程の進捗確認を行っております。 このような納期管理を行い、営業・製造の橋渡しをしながら調整を行うことで、お客様へ確実な納期で製品をお届けしています。

また、品質管理部門では工程ごとの品質チェック、出荷前検品と個別梱包を行うことで不具合の撲滅に努めております。さらに、製造番号を刻印する事で、製造履歴を管理しております。 各部署にてしっかり分業・連携を行う事により確かな納期で、高品質な製品を創り出しております。

こんなに大きなロールブラシが‥！
短納期で高品質な製品を創り出す裏側には、各部門での連携があったんですね！

髙島産業 最大の強みとは

ブラシ業界にある髙島産業の強みを少し紹介して頂けますか?

品質を大事にしており、お客様のニーズに沿ったブラシをご提案できる“技”に秀でています。 弊社の製造工程は機械任せの大量生産ではなく、人の手が多く入ったものですので多品種生産に向いています。その点を活かし、様々な形状のものを一個から提案・製作させて頂いております。 次に、迅速にお客様に製品を届けられるよう、常に多くのカタログ規格品や継続受注品は在庫を持っており、即日出荷できるような体制を備えております。 また、製作品に関しても、通常は納期二週間程度で対応させて頂いております。

そして、“弊社の営業体制”も強みとして挙げられます。「どんなブラシを選定すれば宜しいでしょうか。」とは、多くのお客様が迷いますね。 その時は、ご要望に応じて、弊社営業部員が参上致します。 「もっとバリを取りたい。」「運用コストを下げたい」等の悩みを持つユーザー様に対しても、多彩な毛材のラインナップや、製品消耗部のみを交換できるブラシなど、 お客様のニーズを形に致します。

また、お客様に頂く案件に適切なブラシ仕様や使用条件を提示できるように、お客様より対象ワークをお預かりし、弊社工場にて、ラボテストを基本無償にて行っております。 （※ラボテスト報告書を提供しております。）

強み② 特殊品製作と専用機械の設計・製作

汎用品の製作はもちろん、当社は創業以来100余年、連綿と受け継がれる匠の技で特殊ブラシの製作対応も得意としております。 　例えば、弊社独自の技術により、他社がなかなか製作できないモノや、お客様の特殊案件向けに開発した特殊品、弊社特許商品等の特殊なブラシを製作しております。

ブラシメーカーだからこそ作れるブラシの特性を活かしたアイデアあふれる独自のバリ取り専用機械の設計・製作も対応致します。 自動化により生産効率を向上させたい、高品質を維持させたければ、是非一度ご検討ください。

髙島産業の活躍フィールド

髙島産業の商品は、どの分野でご活躍されていますか。

冒頭で申し上げた通り、日用品から工業用、清掃用など幅広く使われており、 「自動車」「製鉄」「航空機」「食品」「医療」「デジタル関連」「液晶・半導体」「精密加工品」「住宅材」等非常に幅広い分野で使われております。

髙島産業のメインユーザーはどこでしょうか。

やはり、金属の切削研磨工程の多い、自動車部品を製造・加工する産業や製鉄分野のユーザー様が多いですね。

さくさくで掲載協力を頂いているバリ取りブラシのPRを、メーカー様の視点からお願いします。

弊社規格在庫品は無論の事、それ以外にも一般的に使用頻度が高く、汎用性の高い製品をさくさく社様の規格品としてラインナップして頂いております。
※現時点では、さくさく社様に356品種を在庫ラインナップして頂き、幅広いユーザー様のニーズに対し、即納体制で対応頂いております。

おすすめ・注目商品

おすすめの商品を教えてください。

まず、TSハイカップブラシです。従来品と比べると、圧倒的な毛材密度で研削性・耐久性を改善しております。 また、毛先が広がらず均一な仕上げを得られます。用途に合わせて毛幅が選べ、サイズ豊富なラインナップによりご使用目的に応じて対応できます。 その中でも、φ70外径の「S-70-10」「S-70-15」が一番多く使用されています。

続いて、研削丸をおすすめします。研磨に関しても有効な商材です。 通常ブラシは、「毛材」により機能しますが、研削丸では、「毛材」ではなく、「砥粒玉」です。 先端部樹脂線に砥粒玉が付いた構造で、球状の研磨面がフレキシブルに動きます。ワークの凹凸にも追従し綺麗に研磨できるので、円筒内に発生するバリの除去や内径研磨仕上げに最適です。 外径は、φ4.5～φ300迄選ぶ事ができ、各種ワークの内径にも対応可能となります。その中でも、外径φ9～φ20、砥粒は、SC（炭化ケイ素）の#180、＃240、＃320がよく使われております。

一番の売れ筋商品、近年需要が高まっている商品を教えてください。

一番の売れ筋商品は、カップブラシ、ホイールブラシです。続いて、筒型、ネジリブラシ、ミニブラシとなります。 近年需要が高まっている商品は、先ほど紹介した「研削丸」です。確かな品質と価格的な優位性が評価され、直近3年間で500%を越える伸長率となっております。

伸長率、500%超え！！では、これからの注目商品を教えてください。

BRH毛材シリーズ製品です。BRHは、亜鉛メッキされた鋼単線の撚り線です。 他の単線と比べると、毛腰が段違いに強く、強靭な研削が可能になり、作業性アップに結びついております。 BRH毛材は、ホイール型、カップ型、筒型、ベベル型等様々な形状のブラシに応用できます。

特殊ブラシでしたら、どのようなご要望が多いですか。

毛材変更、特殊軸製作、部品交換利用などの要望が多いです。お客様の独自なニーズに合わせてブラシを設計・提案することが弊社の特徴です。

髙島産業のこれから

今後、さくさく社向けにどのような商品を展開していこうと考えていますか。

現状では、主に中型径のブラシをラインナップして頂いております。今後は小径や狭い箇所等に必要となるミニブラシを展開して頂き、より幅広いユーザー様のニーズに応えていきたいと考えております。

今後、さくさくとの取り組みで検討をしていきたいことはありますか。

一番は、ブラシを利用されるユーザー様のニーズは非常に多種多様なので、さくさく社ECサイトにて圧倒的な、品揃えの「幅」を増やしていきたいです。 続いて、さくさく社ECサイト、Youtube、LINE等のSNSツールにて、弊社ブラシに関する各種映像をアップロードし、情報発信力を高めていきたいです。 最後に、弊社ブラシ選定の利便性を高める為に、さくさく社様のECサイトにて、カスタマイズオーダーメイドシステムを弊社でも構築させたいと考えております。

まとめ

最後になりますが、記事の読者の皆さんにメッセージありますか。

明治、大正、昭和、平成、令和…　時代が移る中、弊社から様々な工業製品が世の中に誕生し、私たちの製品は100年以上に亘って社会に求め続けられています。 私たちには、その「ものづくり」の現場を支えてきた自負が有ります。 今後も、髙島産業が創り出す「唯一無二」のブラシと、さくさく社様の販路でより多くの「ものづくり」を支えていきたいと思いますので、 よろしくお願いいたします！